ニーナのヒステリックな声にガルは目を開けた。自分のいる所が見張り台だと思い出すと、下に顔を出した。
「ガル!まさか、寝てたの?見張り台にいて?」
「…ああ。悪い。」
「ねぇ、シーファ知らない?どこにもいなくて…」
ニーナの言葉に船を見下ろすと船首に丸まった物体を発見した。
「ちゃんと見たのか?」
「当たり前でしょ?」
ガルは船首の方を無言で指差した。
ニーナとリュートがマストから顔を覗かせると、丸まったブランケットがモゾモゾと動いた。シーファの黒い髪が見えていた。
「…あれ?」
「どうせまたドアから甲板を見ただけで、全部見た気になってたんだろ?」
降りてきたガルに図星をつかれ、ニーナは赤くなった。
「でも、なんでこんなとこで寝てんだろーな?」
リュートが肩を揺する。と、ビクッとしてゴンッと鈍い音がした。
「………痛い。」
「シーファ〜んなとこで寝てんなよ。ちゃんとソファー運んでやっただろ?」
頭を撫でながらシーファが顔を出した。
その顔を見て3人は一斉に吹き出した。
「いや〜一国の姫様とは思えなかったな〜あの顔。」
笑いを堪えながら言うリュートの前でシーファは膨れていた。
「も〜しつこい。もう消えたんだからいいでしょ?」
「でもよ…ぷぷっ…顔に板の跡がくっきりって…」
リュートが甲板で寝てしまって板の跡がはっきりくっきり頬についてしまっていたシーファの顔をわざわざ繰り返して言う。
それを聞いてニーナもガルも必死で笑いを堪えていた。
最初は恥ずかしくて顔を赤くしたシーファだったが、跡が消えてしまってもまだ笑い続けるリュート達にだんだん腹が立ってきていた。
シーファの目付きが怖くなって行くのを察知して、ガルがようやくリュートを黙らせた。
「ガル!まさか、寝てたの?見張り台にいて?」
「…ああ。悪い。」
「ねぇ、シーファ知らない?どこにもいなくて…」
ニーナの言葉に船を見下ろすと船首に丸まった物体を発見した。
「ちゃんと見たのか?」
「当たり前でしょ?」
ガルは船首の方を無言で指差した。
ニーナとリュートがマストから顔を覗かせると、丸まったブランケットがモゾモゾと動いた。シーファの黒い髪が見えていた。
「…あれ?」
「どうせまたドアから甲板を見ただけで、全部見た気になってたんだろ?」
降りてきたガルに図星をつかれ、ニーナは赤くなった。
「でも、なんでこんなとこで寝てんだろーな?」
リュートが肩を揺する。と、ビクッとしてゴンッと鈍い音がした。
「………痛い。」
「シーファ〜んなとこで寝てんなよ。ちゃんとソファー運んでやっただろ?」
頭を撫でながらシーファが顔を出した。
その顔を見て3人は一斉に吹き出した。
「いや〜一国の姫様とは思えなかったな〜あの顔。」
笑いを堪えながら言うリュートの前でシーファは膨れていた。
「も〜しつこい。もう消えたんだからいいでしょ?」
「でもよ…ぷぷっ…顔に板の跡がくっきりって…」
リュートが甲板で寝てしまって板の跡がはっきりくっきり頬についてしまっていたシーファの顔をわざわざ繰り返して言う。
それを聞いてニーナもガルも必死で笑いを堪えていた。
最初は恥ずかしくて顔を赤くしたシーファだったが、跡が消えてしまってもまだ笑い続けるリュート達にだんだん腹が立ってきていた。
シーファの目付きが怖くなって行くのを察知して、ガルがようやくリュートを黙らせた。


