その伝説は彼らの生まれた島で、生まれた時から聞かされてきた。島の誰もがただのおとぎ話だとしか思っていなかった伝説を3人だけは信じていた。

なぜなら、実物を見たことがあったからだった。
ある人物の腰に確かにそれはあった。
その美しさ、威力、特別な力、すべてに魅了された。
彼らはその後に苦労して一人に1つずつ伝説の武器を見つけたのだった。

「今は?それも売ってしまったの?」

初めて会ったときから3人は武器らしきものは持ってなかった。火事の時だってそれを使おうとはしなかった。

「いや、この船にちゃんとある。しかし、安易に世に出してはいけない物なんだ。それもその人に教えてもらった事でな、
『強い力を使う時は、強い思いがないとただの暴力になってしまう。だから、俺は誰かを護る時にしか使わない事にしてるんだ。』
とな。」

3人は同じように誇らしく笑っていた。

「じゃあ…3人はその人に助けられたのね?」

「ああ!あの人は俺達の命の恩人で、目標なんだ!」

リュートの目は今までで一番輝いていた。