「お宝はたくさん見つけたの?今、ある?」

女の子の問いに、リュートは困ったように頭を掻いた。

「ごめんな〜
俺らはお宝は持ち歩かねえんだよ。
結構、それなりのを見つけて来たんだけどよ、その度に全部売っちまうんだ。
旅の資金もいるし、人に探してくれって、頼まれたりしたものもあるし…
俺らだけじゃなく、たくさんの人にお宝は見てもらいてぇからな!」

リュートが今まで見つけた宝の話をしていると、女の子が言い出した。

「あのね、あのねっ、私もお宝知ってるよ!
うちのおばあちゃんがよく話してくれる、神殿の宝!」

「ええええっ!
ほんとか?それ。」

「うん!すっごく大切な宝物なんだって。」

意外な所からの情報に3人の目が輝く。

「ねえ、そのおばあちゃんの話って、お姉ちゃん達も聞けるかな?」

ニーナが女の子に視線を合わせて聞いた。

「うん、おばあちゃん、この話大好きだから、話してくれるよ。」

女の子に案内されて、3人はおばあちゃんの所に向かった。