「おー!マシュー!元気だったかぁ?」

リュートが変わらずそこで待っててくれたマシュー号に飛び乗る。

「なーんか、すっげぇ久し振りな気がするぜぇ〜」

「そうね、こんなに長い間マシューから離れたこと無かったものね。」

おのおのが、出航準備に取り掛かる。

「俺は、一度戻って来たからな。
もうそんな感じはない。」

「あ、そっか。
繰風を取りに来たんだっけ?」

「ああ。」

船底に封印してあった繰風は、城で保管してもらうことになった。
地上のどこよりも安全だろう。
心なしか、繰風も嬉しそうだった。