鎧がきしんで、音が大きくなる。
しかし、3人はシルフェリアから手を離そうとはしなかった。

シルフェリアの顔が痛みで歪む。

ぼんやりと胸の辺りが光始めたかと思うと、鎧の繋ぎ目が外れ、ガランっと鎧の一部が床に落ちた。

「シーファ、紋章が…」

光を失っていたはずの紋章が光を取り戻していた。

まばゆいその光に、3人は傷が癒えていくような清々しさを感じた。

シルフェリアが目を閉じ、大きく息を吸い込む。
再び目を開けた時、その目には真の輝きが戻っていた。

「シーファ!」

「…みんな…」

「や…やぁったああああっ!」

リュートが両手を上げて叫ぶ。
ニーナが飛び付き、抱き締める。
ガルは安堵のため息を漏らす。


シルフェリアはシーファに戻り、満面の笑顔で仲間達と共にいた。