その頃、リュートとニーナは広場のど真ん中にある女神像を目の当たりにしていた。
「…っはぁ〜こりゃすげぇなぁ〜」
「ほんとね、とても立派だわ。ずいぶん昔に造られたものなのに汚れもひび割れも全く見当たらないわ。」
見上げる像は真っ白な石で作られていて、その姿はまさに街を護っているように造られていた。
「で、俺達はなんで女神さんを見にきたんだっけか?」
すっとぼけた事を言うリュートにニーナはすかさず、拳を用意してみせる。
「わ、わ、冗談、冗談だって〜ちゃんとわかってるよ、紋章だろ?な、な?」
リュートは慌てて頭をガードしながら身をすくめた。
「……ったく…ホントにバカ。
ほら、あれだわ。あの女神の胸に彫られているの、神殿にあったのと同じ紋章よ。」
ニーナが背伸びをして像の胸元を指差した。
リュートは手で影を作りながら同じ所を見た。
確かに、女神の胸には神殿にあった、イルカの尾ひれをモチーフにしたような紋章が彫られていた。
「うーん…やっぱり、海の王様の紋章ってことか…となると…」
ニーナは腕を組んでブツブツ言いながら考え込んでしまった。
リュートはその隣で、もう一度女神像を見上げたり、像な周りをぐるぐる回ったりする。
リュートはよく知っていた。こういう時にニーナにしつこくいろいろ聞いたりすると、確実に殴られることを…
「困ったわね…」
ニーナがそう呟くのを聞くと、待ってましたと言わんばかりに近づいていって聞いた。
「なにがだっ?」
これもいつもと同じで、ニーナが『困ったわね…』と呟いた時は、考えがまとまって他の誰かに聞いて欲しい時だった。
「…っはぁ〜こりゃすげぇなぁ〜」
「ほんとね、とても立派だわ。ずいぶん昔に造られたものなのに汚れもひび割れも全く見当たらないわ。」
見上げる像は真っ白な石で作られていて、その姿はまさに街を護っているように造られていた。
「で、俺達はなんで女神さんを見にきたんだっけか?」
すっとぼけた事を言うリュートにニーナはすかさず、拳を用意してみせる。
「わ、わ、冗談、冗談だって〜ちゃんとわかってるよ、紋章だろ?な、な?」
リュートは慌てて頭をガードしながら身をすくめた。
「……ったく…ホントにバカ。
ほら、あれだわ。あの女神の胸に彫られているの、神殿にあったのと同じ紋章よ。」
ニーナが背伸びをして像の胸元を指差した。
リュートは手で影を作りながら同じ所を見た。
確かに、女神の胸には神殿にあった、イルカの尾ひれをモチーフにしたような紋章が彫られていた。
「うーん…やっぱり、海の王様の紋章ってことか…となると…」
ニーナは腕を組んでブツブツ言いながら考え込んでしまった。
リュートはその隣で、もう一度女神像を見上げたり、像な周りをぐるぐる回ったりする。
リュートはよく知っていた。こういう時にニーナにしつこくいろいろ聞いたりすると、確実に殴られることを…
「困ったわね…」
ニーナがそう呟くのを聞くと、待ってましたと言わんばかりに近づいていって聞いた。
「なにがだっ?」
これもいつもと同じで、ニーナが『困ったわね…』と呟いた時は、考えがまとまって他の誰かに聞いて欲しい時だった。


