「あの…王様?私、何か失礼なことでも?」

「い、いや、すまない。
それで、皆さんはどうやって神殿の封印を解かれたのかな?」

セイドの言葉に4人は一斉に後ろを向いて輪を作った。

「ちょっと…もしかして、封印、解いちゃいけなかったんじゃないの?」

「えー…じゃ、俺ら怒られんの?すっげえ優しそうなのに?」

「でも、村を救ったっていうことでチャラにしてくれようとしてるんじゃない?」

「………とりあえず礼は言っておいて、そのあと…ってこともあるかもな…」

こそこそ話していたのが、ガルの一言で沈黙する。

「…別に封印を解いたのを咎める気はない。
ただ、我が王家に伝わる神殿の封印をどうやって解いたのか、興味があるのじゃ。」

後ろからセイドに言われ、4人は苦笑いを浮かべた。