クルリと方向転換して、海の家に逃げようとすると…… 「麗桜ー!」 那月の甘え声が聞こえた…… ……いや、聞こえなかった。聞こえない。 「麗桜ーーー‼」 聞こえない聞こえない聞こえない。 「おい」 『きゅにゃっ……』 へ、変な声出た…… てか… 『蓮!離してよ!』 「…お前やっぱ飯食え。」 『最近3日に一回は食べてるわよ!』 「……一日三食なんだよ!普通は。」 『何?! その私は普通じゃない的な言い方‼』 「普通じゃない。」