もう季節は春になり、私達は高2になりました。 「花見行こうよぉ!」 「だりぃ」 少し目に涙を溜めながら蓮に交渉する綺羅。 でも、蓮はだりぃ。の一点張り。 そして、等々折れたのは綺羅。 「麗桜ぁ~」 『ん?』 腰に手を回してギュッと抱きついて来る綺羅の、ピンクの髪の毛を撫でる。 「蓮が行ってくれない~…」 『……はぁー… 蓮、花見ぐらい行ってやろうよ?』 私の少し呆れ気味の声に、神!と言わんばかりに綺羅は見つめて来る。