『クスッ 皆間抜けヅラ。』 と、真っ赤な顔で、上品にいつもの様に笑う。 「……ダメ。俺はギブ。たちそう。」 「卑猥な事言わないで。」 拓真のギブ宣言に、綺羅がすかさず突っ込む。 「……どうしたもんか。」 と、那月が、少し赤い顔で頭を抱える。 『んにゃ………』 ……もうダメだ。 拓真のたちそう宣言が何が、わかってきた。 『寝よう?』 そう言って、目を潤ませながら上目遣いしてくるのは、反則だ。