気付けば連夜の血の足跡を辿って走り出していた。 こめかみを冷たい汗が流れ落ちる。 それも気にせずただ、ひたすら走った。 いつもじいちゃんの居た奥座。 最近では父さんの部屋となり、母さんと2人でよく居るようになった部屋。 「………っ… な、んで……」 そこには沢山の人と、吐きそうなほど濃い血の生臭い匂い。 その真ん中には 血の真ん中に居る父さんと母さん。 血が作りだした溜まり場の真ん中に発出源だったろう青白い2人。 現実だと、周りで泣いている人達が語っていた。