バキッ
ガスッ
不快な人間の肉を打つ音が響き渡る。
鬼眼が仕組んで来たのは人気の少い路地裏。
下っ端の数では圧倒的に鬼眼の方が多い。
だが、黒神の下っ端1人1人でも普通族の幹部並に強い。
連夜は着々と敵を倒す下っ端を見て、感心していた。
「うおおぉぉ‼」
雄叫びと共に鉄パイプを振りかざした相手の下っ端。
狙われて居る黒神の下っ端は、前の相手に集中していてあれでは避けきれない。
そこに、麗夜が足を出して鉄パイプを下に叩きつける。
そして、鉄パイプを足で抑えたまま振りかざしていた奴の鳩尾に拳を一発入れて倒れさせた。
麗夜は次々に敵をなぎ倒していく。
「…………これじゃぁ、そんなにかからねぇな……」
連夜はそう呟きながら襲いかかって来た敵の下っ端の鳩尾に蹴りを入れた。


