「ふぁー、あっちぃ」 「ソレを言うなよ、忘れられねぇだろ」 「いや、言わなくても忘れられねぇだろ」 俺、克と琇は久しぶりに“あの”公園に来て居た。 何か、あいつに会えねぇかなーって思って…… ………!? いや、思ってねぇぞ!? そんなの微塵も思ってねぇかんな‼ 俺はバクバク言っている心臓を落ち着かせた。 「………そんな都合よく会える訳ねぇよな」 ボソッと呟いた本音は 現実にならなくなりそうだ。