「あれ?その赤いの何?」 連夜の手に握られて居る赤い球体。 「んぁ?トマト」 「僕トマト嫌い!」 そう言う問題じゃないが。 ケーキにトマトが間違ってると思う。 「ま、味も変わるだろ」 「イチゴ」 まともな答えをだす麗夜は流石麗桜の血を濃くついでいる。 「俺は甘いの嫌だ」 連夜が嫌そうな顔をしながらイチゴを冷蔵庫にしまった。 「じゃぁ、何か甘いモノ入れようよ!」 「……煮干?」 確かに、味のついて居るモノは甘いが。 それは甘辛いだ。 この2人、絶対にズレて居る。