でも今はそんな事言ってる場合じゃ無いから、サッサと仏壇間に行く。 「仏壇間~?」 「なぁに、それー」 連夜と麗夜が大きい目をくりくりさせながら聞いて来る。 『……私達にとって、大切な人が眠る場所の1つよ。』 「大切な人~?」 連夜が不思議そうな顔をする。 『……ママのお兄ちゃん。空って言う人が、眠って居るのよ。』 私は微笑みながら仏壇間の襖を開けた。