ーーーーーーーーー 『此処だよ』 「…………」 珍しい私と那月という組み合わせで、 来たのは 徹と佳菜子のお墓。 ……私も来るのは久しぶりだった。 「……父さん…母さん…」 那月が確かめるようにそう呼ぶと、優しい風が頬を撫でた。