もうだめ。そう思った。 だけど、 ガンッ――― ポールは私に降ってくることなく、私から少し離れたところに倒れていた。 『……え。』 みんなが無意識のうちに声をだしていた。 もちろん私も。 ただわかるのは 私を包む暖かい温もり。