ガチャ

リビングの扉を開けると、お姉ちゃんとお姉ちゃんの彼氏の瀧上 佑斗サンがいた。

ん?
瀧上…?!

「あっあの、佑斗サンって弟いますか?」

思い切って聞いてみる私。

「ん、いるよ。
 1人、バカなのが…」

少し苦笑いをする佑斗サン。

「それが、どうかしたの?」

お姉ちゃんも、佑斗サンの隣で不思議そうな顔をしている。

「さっ…さっき、男の子に傘かしてもらったんですけど、その傘に瀧上って書いてあって…」

「そんなカッコイいこと出来るようになったのか、アイツ…」

「弟クン、名前何て言うの?」

そうお姉ちゃんがきいた。

「輝星だよ。
 心愛ちゃんと、同い年。」

「そっそうだったんですか!?」

「うん。
 よかったら、仲良くしてやって?」

「ハイっ…」