「悪くないって!
 俺、バカだしぬれても心配ないから!」

そう言うと、手を振って帰っていった男の子。
その男の子は、すごく綺麗な顔をしていた。




「ただいま」

家につきそう言ってから、借りた傘を乾かす。
そういえば名前…。
そう思って、傘を見ると持ち手に名前があった。

「瀧上…。」


ん?
きいたことある名前…。