「輝星…何で」

樹の言葉に、輝星は平然と答える。


「昨日、メールしてたら一緒に行きたいって言うから」


「ごめんなさい、迷惑でしたか…?」


そう言う遠山さん。


「俺は、別にいいけど。」


事情を知っている、樹と蛍、慎は少し気まずそうにしている。


「行くか、心愛」


急にそう言って、私の手を握り歩きだす樹。
私は、そのぬくもりに感謝して歩いていた。