煌めく白銀の髪。撃ち抜かれた体。

「私は、死なない」

彼女は嘆く。笑みを浮かべ、嘆く。

「私は死なない。死ねないのよ

悔やみきれない過ち、未だ気付かない無知の罪。
呆然と、彼は彼女を見上げた。


第三章―眠る街と、小さな体