「金森さーん、赤ちゃんもうすぐ産まれるよ!!頑張って!!」



「ああ〜……っ!!痛い……!!」



「金森さん、もう一回いきんで!! 赤ちゃん出るよー!!」



「ふんんんんっ……!!!」




あたしはもう一回いきんだ。
もうダメ……!!!





そしてその時ーーーー…
おぎゃあ……おぎゃあ!と、赤ちゃんの泣く声が聞こえた。


 

「……っ、やった……」



「金森さん、おめでとうございます。元気な男の子ですよー!!」




目の前に、今産まれたばかりの赤ちゃんが、初声をあげていた。
そしたら自然と涙がでてきて、溢れ出て止まらなかった。


 
「っ……」




嬉しい……。
ようやくやってきてくれた、あたしたちの赤ちゃん。
嬉しすぎる。