「……好きにすればいい。殺したきゃ殺せよ!」


「何言ってんの、桜木……!?」


「……俺は所詮吸血鬼だから、死んだっていい。でもお前は違う。お前にはたくさんの人間という存在がいる。俺たちみたいな吸血鬼のように生きたらダメだ」


「イヤッ………あたしは桜木がいい。桜木と一緒に生きるって決めたのっ!!」


「真琴。俺みたいな男はお前を幸せにできない。……それは、俺が吸血鬼だからだ。俺はいつかはおまえを殺すかもしれないんだぞ?」


「それでもいい!!桜木と一緒に生きたい!!死ぬなら一緒に死ぬ………!!」




あたしは桜木に無理矢理キスをした。
その口を塞いで、桜木が好きだと改めて感じた。



……やっぱり、桜木じゃないとダメ。
ダメなんだよ、桜木……。