サファイヤアンドロイドの夢

鏡に映った私の顔は、眠る前よりも悲愴だった。
忘れていたはずの記憶。
まるで、昨日のことのように現実味のある鮮やかな夢。
忘れたい、記憶。

服を着替える途中で、非常用のコールが私の部屋中に鳴り響いた。
Mr.Dの部屋からだ。
男が例のボタンを押したに違いなかった。
私は急いで部屋に向かう。
何があったのだろう。
2時間おきの見回り報告では何も変わったことはないとの事だったが。
慌てて駆けつけたMr.Dの部屋から、男の叫び声が聞こえた。

「わー!イテテテテテ!こら!何すんだよ!」