サファイヤアンドロイドの夢

「ライラは食料の調達に出かけました。あなたがライラにもっとマシなものが食べたいとおっしゃられたのでしょう?」


食料の調達へは別の者を行かせてあった。人間界に降り、食料を調達するのは至難の技だが、それでも私に命令された者は、Mr.Dの為だと喜んで出かけていった。


「じゃあ、」


Mr.Dは、そこで言葉を切り、私を見上げる。
私は言葉の続きを待つ。
彼はこう続けた。


「おまえでもいいと言ったら、おまえ、どうする?」