サファイヤアンドロイドの夢

「聞こえなかったのか?3年ぶりにここで集会を開く。緊急放送を流すんだ。」


Mr.Dがいない今、彼の秘書官である私の命令は絶対だ。
アンドロイド達は、慌てて任務を遂行する。

緊急放送を聞いた群衆は躍り上がった。
集会、それも3年ぶりだ。
彼らの興奮は、一週間後には頂点へと達するだろう。
それまでにあの男がMr.Dでない物的証拠をつかめばいいだけだ。
後は、彼らの目の前で男を処刑して見せればちょっとしたショーにもなる。
彼らは、人間への憎悪をさらに募らせ、増大させる。
そのパワーは、彼らの今までの不満をも一掃することが出来るだろう。
私は、その夜遅くに本部を後にした。
集会のシナリオを書き上げなくてはならない。