サファイヤアンドロイドの夢

「どこまで理解しているのかは知らないが、自分の立場ぐらいわかっておいた方がいいだろう。」


私は、ベッドの端に腰を下ろすと、長い話を始める。


「今から5年前だ。アンドロイドたちの自由と権利を主張する人間の男が現れた。」


今から5年前、アンドロイドがまだ、もの凄い勢いで進化していた時代。
毎月毎月新型が発売され、旧型のアンドロイドは、廃棄期限を待たずしてあっさりと粗大ゴミとして捨てられていた時代。
ある日を境にしてアンドロイド達は、夜な夜な集会を始めたのだ。
始めは小さな集会だった。
それは、会を増す毎に集まるアンドロイドの数を増やし、最終的には何千と言うアンドロイドが集合する会となった。
その集会の中心人物がMr.Dだ。