サファイヤアンドロイドの夢

妙なところで感心していた私を男が呼んだ。


「きれいな名前だな。」


満面の笑顔で男が言った。

キレイナナマエダナ。

昔、そのままの台詞を聞いた。

名前を聞かれ、答えた私に満面の笑顔で。

気が遠くなりそうだ。

気持ちの悪いデジャヴ。
記憶の底、閉じ込めたはずの思い出。


「私の名前などどうでもいい。おまえは早く自分の名前を取り戻すことだ。行くぞ。」


私はライラを従えて部屋を出る。
男はどうして私が急に不機嫌になったのかわからない、と言う顔をした。
ライラはまだ男の悪口を言いながらついてくる。