サファイヤアンドロイドの夢

男が繰り返すが、私の名前の微妙な発音のニュアンスを表現出来ない。


「日本語でね、優しい夜と書くのよ。」


「日本語?」


ご丁寧にライラは、綴りまで説明する。
私は、私の名前のことなのに、会話に口を挟めないままだ。


「ジェイルは、アンドロイドと言っても特別だから。」


ライラは私を特別、と表現する。
特別、そうかも知れない。
私を表現するのに、その2文字でいいと言うのは驚きだった。


「ユーヤ。」