サファイヤアンドロイドの夢

私は辛うじていつもの秘書官の顔に戻る。あと25分。時間がない。Mr.Dが指揮を執らない事にはこの革命の全容を知るものがいない。そう計画したのは私達だ。失敗すれば何万と言うアンドロイドが死ぬ事になる。


「相変わらずあっついねー、ジェイル秘書官。鍵ならここだよ、取りに来な。ほら。」


彼は口を開けて見せたのだろう。
私は恐る恐る彼に近づく。


「早くしないとほんとに飲んじゃうぜー。」


私は、彼の口の中に、小さな鍵を見つけたらしい。
私が意を決してそっと指を口に入れると、彼はいきなり私の指を噛んだ。