サファイヤアンドロイドの夢

今や製造工場は、完全にアンドロイドの手に落ちた。
アンドロイド達の歓声が上がる。


「Mr.D!Mr.D!Mr.D!!」


男が、右手を挙げて声援に応える。
その右手にも私のつけた傷がある。まるで遠い昔のようだ。あの中にいた事すら、まるで現実感を伴わない夢のように感じた。
私の思いは今、一つだけだ。
彼に会わなくては。
Mr.Dに。

探し当てた特殊能力研究所は、かなり古びた建物で、ここで最新鋭の特殊能力の研究が行われているようには思えなかった。
それでも、入り口は固く閉ざされており、IDカードを差し込まないと入れないようになっている。私は裏口に回り、様子を伺う。