サファイヤアンドロイドの夢

「ガキが!」


ギルドは吐き捨てるように言うと、携帯を鳴らし、ライラを呼び出す。
少年はここに入所する前は、父親の名前もわからない私生児だった。生まれ持ったその特殊能力で、スラム街の子供達を取り仕切り、集団で窃盗や強盗まがいのことをして暮らしていた。皮肉った薄笑いを唇の端に浮かべるのが少年の癖だ。
それは、見るものすべてを不快にする。
13歳の少年のものとは思えない微笑み。

ものの一分もかからずに、ライラが部屋のドアをノックする。


「失礼します。ギルド長官、何か?」


「何か?だと?おまえ、あいつに何を言った?」


待ち構えていたギルドの怒声にライラは身を竦める。