サファイヤアンドロイドの夢

「はい、こちらFポイント。」


短く相手が答える。


「私だ。ジェイルだ。」


「ジェイル秘書官様でありますか?!」


秘書官と言う役職に様をつけられたのは初めてだった。


「失礼致しました。私、オルクス曹長の部下でガスプ二等兵です。」


そんなことはどうでもいいと思いつつ、私は改革案をまとめていたパーソナル端末にガスプと無意識に打つ。


「あの男はどうなった?」


「は?」