サファイヤアンドロイドの夢

そうやって一、二週間に一度訪れるこの研究所の出資者の為に、少年はこの馬鹿馬鹿しいショーを繰り返さなくてはならない。
特殊能力保持者、特に子供ばかりを集めたこの施設は、特殊能力研究所と呼ばれ、その能力をより高める為の数々の訓練や実験が行われていた。
少年はまだここに来て2か月だが、入所検査では、計測不可能の数値をたたき出し、スペシャルAランクとしての特別待遇が決まった。これまでAランクの15歳の少年が最高ランクだったのだが、彼はその能力を軽々と超えたのだ。
自分すら持て余すほどの特殊能力。
その力ゆえに実の母親にすら疎まれて育ってきた少年の心は傷つき疲れ果てていた。
だから、彼の目は彼を大人に見せる。


「ほら、足をけがするわよ。ちょっとどいててちょうだい。」