サファイヤアンドロイドの夢

ギルドが通話している間、ガーディは少年を見ていた。少年の力を目の当たりにした者が、必ずするあの視線で。


「博士、ラボはご覧になりましたか？当研究所の最新設備をお目にかけましょう。おまえは部屋に下がっていろ。」


ギルドはガーディを促し、ドアへと向かう。
ギルドがドアを開けるのと、さっきの女が電球を抱えて入ってくるのが同時だった。


「失礼しました。」


ギルドとぶつかりそうになった女が謝る。ギルドは忌々しげに舌打ちすると、女を押しのけるようにして部屋を出る。その後ろにガーディが続く。
バタンと女の後ろでドアが閉められた瞬間、天井の電灯が粉々に砕け散る。