サファイヤアンドロイドの夢

「脱走しているアンドロイドのレベルは、どのタイプが一番多いんだ?」


静まり返っていた会場にまたざわめきが戻る。誰もそんなことまで把握していなかった。ただ、脱走が起こっていると言う事実に慌てて会合を開いたのだ。


「そのレベルによって対策案は違ってくる。逃げ出すと言う行為は、何かしら不安な材料があるからだ。彼らが何の為にここから逃げるのか、この、」


そこまで言って男はぐるりと周囲を見渡す。


「ユートピアから。」

誰もが男から目が離せない。
彼が次に口にする言葉を待っている。