サファイヤアンドロイドの夢

「久しぶりだ、ライラ。ドクターリンからリハビリの時間以外は、安静にしていろと言われてなかったか?」


「あーんなうざったいヤツの言うことなんて聞いてられないわ。それより見てみて!あたし、歩けるようになったのよ。」


男がライラをそっと床に降ろす。ライラは遠目にもわかる安っぽい人工皮膚の足を床につけ、真剣な表情で一歩目を踏み出す。


「転ぶなよ、ライラ。」


男が声をかけると、ライラは一瞬表情を緩めた。


「本当ならあなたは、止めなければならない立場なんですよ。」


「大丈夫だよ、おまえは心配性過ぎるんだ。」