サファイヤアンドロイドの夢

男が私の身体に手を伸ばす。
それは、男にとっては何でもない、そう良く出来た人工皮膚に対する好奇心からだったのだろう。だが、私はその手を払いのけ、身を竦めた。
なぜだかわからない。
ただ、どうしようもない恐怖心がそうさせた。
私の行動に男の方がびっくりしたほどだ。


「ごめん!……その、いや、あんまり良く出来てるから……」


「……いや、いい。悪かった。」


私は、男に背を向け、着替えを続ける。
男はいたたまれないようで、私に何と話しかけたらいいのか考えあぐねている様子が背中越しに伝わる。