サファイヤアンドロイドの夢

Mr.Dであろうがなかろうが、男はこの国から出られない。
だけど、
ここは、
男のいるべき世界ではない。
いてもいいわけが、ないではないか。


「いてもらわなくては困る。自分で蒔いた種だ。自分で始末してもらわないとな。」


男に安心を与える為に笑ってやる。
男はようやく私の手を離す。


「うまくやってくれよ。その為に徹夜して原稿を仕上げるんだからな。」


私の嘘に男は嬉しそうに頷くと、そのまま背を向け、ドアに向かった。
私は、もう一度端末の電源を入れる。


「おやすみ。」