サファイヤアンドロイドの夢

「大変だったよ。あんまり嫌だって暴れるから、いったん動力を切ったんだ。」


目に浮かぶようだった。
あの美しい足を自慢にしていたライラ。だが、新機種が作られなくなった今、手に入る部品はエネルギーの切れたスクラップばかりだ。
それでも、その中から一番使えそうなものを選りすぐったつもりだったが、ライラは気に入らなかったらしい。
だが、いくらライラでも、素足で灼熱の太陽が照りつける砂漠へ出れば、自慢の美しい足がどうなるかくらいは見当がついたはずだ。
なのに、ライラは、砂漠へ飛び出した。
男が、処刑されるのを防ぐ為に。

男が、データを覗き込もうとしたので、私は慌てて電源を切る。