サファイヤアンドロイドの夢

「検査は集会が終わってからだ。」


「集会はいつ終わるんだ?」


男は一向に私の服の袖を離そうとしない。集会の開始を早めることも出来ないが、遅らせる事も出来ない。こんなところで愚図愚図している暇はなかった。


「すぐ終わる。それまで待っていろ。迎えに行く。」


そう言うと男はようやく袖を離した。
それでも決して全てを信じているわけではなさそうな目でこう言った。


「待ってるからな。」


「ああ。」


私は、男に背を向け、コンピュータルームに向かう。
待ってるからな、だと。
そう、待っていてもらわなくては困る。
だが、次に私に会う時がおまえの最後だ。
おまえは、今日のショーの生贄なのだから。