「俺だ。開けてくれ。」 証拠として残された記録データは、忠実に今、気を失っている男の声を再生する。 その声は、Mr.Dの声そのものだった。 「手の込んだ罠だな。」 かろうじて私は言った。 そんなはずはない。 絶対に。 「でも、パスワードも一緒なんです。」 「偶然だ。」