サファイヤアンドロイドの夢

車の窓を叩く音が止んだ。
警備隊がようやく回りについたらしい。
無線からレイド補佐官の声が響いた。


「急いでください。群衆は興奮状態です。これ以上、持ちこらえられません。」


「わかっている。」


私は、一気に本部ゲートまで車を走らせた。
本部ゲートは、車を飲みこむと、すべてのアンドロイドをシャットアウトする為、素早くその口を閉じた。
車を降り、部下に男を部屋で待機させているよう指示していると、レイド補佐官が戻って来た。
男を目に止めると、唇の端だけで見下したように笑い、すぐに視線を私に移した。


「限界です。集会の開始時間を一時間早めてください。予想以上に集まって来ています。」