サファイヤアンドロイドの夢

ライラの叫び声は長い間、廊下中に響いていた。
私は、仮眠を取るのを諦め、本部に2時間ほど早く行くと連絡を入れた。
本部にはもう長蛇の列が出来ているという。
男を一目見る為に集まったのだ。
今さら中止になど出来るはずがない。

私は着替えて男の部屋に出向いた。
ライラが言った通り、男は眠っていた。
ベッドの右半分がぽっかりと空いているのは、ライラが今さっきまでそこで眠っていた名残だ。
私はカーテンを空け、光を部屋に入れる。
ベッドの上まで鈍い光が降り注ぐ。
男は少し睫毛を揺らし、眉根を寄せる。