サファイヤアンドロイドの夢

「何を言ってるの?どうしてわからないの?彼はMr.Dなのよ!」


部屋を出て行こうとする私の腕を、ライラは満身の力を込めて引っ張る。


「ジェイル!どうして!あなたには分からなくても、あたしには分かるの!彼はDなのよ!」


唐突にあの日の夢がフラッシュバックする。
ライラを抱くMr.D。
ライラの甘く切ない声。

私がライラのほうに向き直ったので、ライラは私が考え直したとでも思ったようだ。笑顔を見せ、手を離した。
私はその笑顔にすら、嫌悪感を覚える。


「誰か!誰かいないか!」


「ジェイル?」