サファイヤアンドロイドの夢


「エアカーを準備しろ!Fポイントに向かう!侵入者だ!それも人間らしい。」


常ならぬ私の様子に廊下で控えていた部下達が慌てふためいて準備を始める。浮かんだ疑問を口々にぶつけようとするのを私は一括した。


「落ち着け!確かめたければ私をFポイントに向かわせる事だ!急げ!!」


部下達はすぐさま自分達の仕事を遂行する。私は、予想より10分も早くFポイントにたどり着くことが出来た。
それもこれも皆が心待ちにしているからだ。

3年もの間、ただ一人の男の帰りだけを。