サファイヤアンドロイドの夢

「で?」


男は私の話を促そうとする。
Mr.Dは……?
ブレインが明らかに混乱している。
さっきの追想のせいだろうか。
私の記憶の中でMr.Dが笑う。
革命前にはほとんど見せなくなっていたあの笑顔だ。
無計画に始まったアンドロイド開放運動と革命組織。


「借金?ああ、手術代の事か?そうだな、身体で返せよ、あははは。」


笑う、Mr.D。


「じゃあ、おまえに俺の名前をやるよ。ヤマモトユーヤじゃすぐ捕まっちまうぜ。」


ジェイルと言う名前をもらった。
私の、名前。


「おい、おいどうしたんだよ、あんた。おかしいぜ。」