「Fポイントに入れるのは、私達アンドロイドと、人間では、声帯と指紋を登録したMr.Dだけです。」 「侵入者は人間だと言うのか?」 「間違いありません。これは、エネルギー反応ではなく、生体反応です。もしかするとMr.Dがお帰りになられたのかも……」 「とにかく確認しろ!人間どもの罠かも知れない。私もすぐにFポイントに向かう!」 すぐさま通話を切ると、椅子にかけてあった上着を羽織り、ドアを開けるのと同時に叫ぶ。