両手を出し 両手に力を込めると 弓矢がでてきた。 成功した! ほかの獣人たちは 驚いてポカンとしていた。 「美鈴!構えろ!」 言われたとおり 弓矢を獣人たちにむけると、 獣人たちはあわてて この場から逃げて行った。 「術者か…!!」 「たのむ…殺さないでくれっ!」 「火の魔法なんてださないでよね!」 私……別に構えただけで 殺そうとはしてませんよ? 「美鈴、宿屋はあっちのほうだ」 「うん」 ハーブさんが歩くたびに 獣人たちはビクビクと していた。 人間の術者ってそんなに 怖いのかな?