小さな恋の虹〜キミと描く夢〜



照れるように首を縮めるルナちゃんがとても可愛かった。


先生同伴のもと、あたし達は15人で夜の海に移動。


街灯なんてなく、キャンプ場から微かに届く光りだけが頼りだった。


目の前では、黒い海が波の音を立てている。


昼間は美しいサファイアブルーの海も、夜見ると少し不気味で、だけどその不気味さが気持ちをかき立てた。


15人横一列に砂浜に並び、何でも吸い込んでしまいそうな漆黒の海を眺める。


潮風で肌がべたつき、砂浜に座り込み手をつくと、すぐに砂が手に張り付いた。